貴重な生き物がすむ【茨城県の名水】2カ所をご紹介~名水百選より~

貴重な生き物がすむ【茨城県の名水】2カ所をご紹介~名水百選より~

太平洋に面する関東地方の北東部の地、茨城県。筑波連山(つくばれんざん)や八溝山地(やみぞさんち)などの自然が豊かな地域から優れた水が湧き出てきました。

今回ご紹介するのは、水戸黄門のモデルの徳川光圀(みつくに)も愛したと言われる「八溝川湧水群(やみぞがわゆうすいぐん)」、常陸国風土記(ひたちのくにふどき)という資料に登場し古くから多くの人に親しまれた「泉が森湧水及びイトヨの里泉が森公園」の2カ所です。八溝川湧水群はムカシトンボの数が北関東で一番だとされ、イトヨの里泉が森公園ではイトヨやホタルなどのめずらしい生き物がすんでいると言われています。

以下の文章では、貴重な生き物が生息することが評価された歴史ある茨城県の2カ所の名水についてご紹介していきます。

昭和の名水百選

八溝川湧水群

読みがな:やみぞがわゆうすいぐん。

八溝山は久慈郡大子町(くじぐんだいごまち)にあります。頂上からは素晴らしい景色がみえ、西には那須の山々、東には阿武隈(あぶくま)山脈が広がり、はるかかなたに太平洋をのぞむことができます。

八溝山にある湧水群は古くから「五水(ごすい)」とも呼ばれていますが、「五水」とは「金性水(きんしょうすい)」、「龍毛水(りゅうもうすい)」、「白毛水(はくもうすい)」、「鉄水(てっすい)」、「銀性水(ぎんしょうすい)」をいい、いずれも徳川光圀が名づけたと言われてきました。

また、八溝川の沢にはムカシトンボの幼虫がすみ、その成虫の数は北関東一をほこるとされ、この沢の水を使って地元ではわさびの栽培が行われています。

八溝川湧水群

種類

湧水

所在地・アクセス

茨城県久慈郡大子町

水質データ

水温 9.8℃
硬度(mg/L) 6.4(軟水)
水素イオン濃度(pH) 6.4
電気伝導度(EC) 39.1
塩化物イオン(Cl 1.7
硝酸イオン(NO3 3.3
硫酸イオン(SO42- 1.1
重炭酸イオン(HCO3 7.9
ナトリウムイオン(Na+ 3.0
カリウムイオン(K+ 0.4
マグネシウムイオン(Mg2+ 0.6
カルシウムイオン(Ca2+ 1.6
二酸化ケイ素(SiO2 31.2

平成の名水百選

泉が森湧水及びイトヨの里泉が森公園

読みがな:いずみがもりゆうすいおよびいとよのさといずみがもりこうえん。

日立市水木町(ひたちしみずきちょう)の泉神社には、とても透きとおった「泉が森湧水」があります。

そこからこんこんと湧く水は淡い青色で、「イトヨの里泉が森公園」に流れ注いでいます。泉が森は、奈良時代につくられた常陸国風土記(ひたちのくにふどき)という資料にその名が書かれているなど、古くから人々に親しまれてきた湧き水として知られています。

戦後になると、この水を利用してニジマスの養殖などが行われるようになりました。

この池のまわりには、全国的にも数カ所の湧水にしかいないイトヨがすんでおり、近ごろ出てきたホタルとともに地域住民にあたたかく見まもられています。

泉が森湧水及びイトヨの里泉が森公園

種類

湧水

所在地・アクセス

茨城県日立市

水質データ

水温 15.0℃
硬度(mg/L) 214.7(超硬水)
水素イオン濃度(pH) 7.2
電気伝導度(EC) 456.0
塩化物イオン(Cl 15.8
硝酸イオン(NO3 10.6
硫酸イオン(SO42- 48.6
重炭酸イオン(HCO3 186.6
ナトリウムイオン(Na+ 15.8
カリウムイオン(K+ 1.2
マグネシウムイオン(Mg2+ 9.1
カルシウムイオン(Ca2+ 71.3
二酸化ケイ素(SiO2 21.0

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