多くの人が親しんだ【愛知県の名水】3カ所をご紹介~名水百選より~

多くの人が親しんだ【愛知県の名水】3カ所をご紹介~名水百選より~

東海地方で最も人口が多い地、愛知県。

名水の舞台となる犬山市は、木曽川が濃尾平野(のうびへいや)へとそそぎ出る場所にある地域です。また、もう一つの名水の舞台となる岡崎市は八丁味噌(はっちょうみそ)の産地として知られ、中央高地の自然にめぐまれた地です。

今回は、豊富な水量をほこり名古屋市の上水道にも使われる「木曽川(中流域)」、住民によって守られた天然のゲンジボタルがまう里「鳥川ホタルの里湧水群(とっかわほたるのさとゆうすいぐん)」、原生林のなかを流れ落ちる「八曽滝(はっそたき)」です。

以下の文章では、多くの人によって親しまれた愛知県のすぐれた名水をご紹介していきます。

目次

昭和の名水百選

木曽川(中流域)

読みがな:きそがわ(ちゅうりゅういき)。

「木曽川(中流域)」は、愛知県の北西部にあり、岐阜県との境にある川です。

本河川は急で、川の底および岸がかわった風景をしていて、すぐれた水の環境であるとして国の名勝(めいしょう)に指定されています。

また、この川は飛騨木曽川国定公園内を流れ、良好な水質と豊富な水量をたもっており、名古屋市などの上水道に利用されてきました。

保全活動としては、犬山市の小中学生および一般住民などによる川の美化運動がさかんに行われています。さらに、魚つり、ボートあそびなど一般のレクリエーションの場として広く親しまれています。

木曽川(中流域)

種類

河川

所在地・アクセス

愛知県犬山市

水質データ

水温 19.7℃
硬度(mg/L) 13.6(軟水)
水素イオン濃度(pH) 6.8
電気伝導度(EC) 49.5
塩化物イオン(Cl 1.5
硝酸イオン(NO3 1.7
硫酸イオン(SO42- 4.1
重炭酸イオン(HCO3 14.7
ナトリウムイオン(Na+ 2.4
カリウムイオン(K+ 2.3
マグネシウムイオン(Mg2+ 0.7
カルシウムイオン(Ca2+ 4.3
二酸化ケイ素(SiO2 42.5

平成の名水百選

鳥川ホタルの里湧水群

読みがな:とっかわほたるのさとゆうすいぐん。

鳥川地区は岡崎市の南東部にあり、小高い山にかこまれた山あいの小さな町です。

まわりの山々の伏流水が地区の各所に湧きだし、「鳥川ホタルの里湧水群」をつくっています。

代表的な湧水は「産湯(うぶゆ)の滝」、「庚申(こうしん)の水」、「大岩の水」、「ふないどの水」などです。

鳥川では夏になるとホタルが舞います。地区内の住民が参加する「鳥川ホタル保存会」が、川の清掃をしたり、ホタルの幼虫のえさを増やしたり、水質調査をおこなうなどしてホタルがすむ環境を守っています。

鳥川ホタルの里湧水群

名水百選選抜総選挙

秘境として素晴らしい名水部門 第1位

種類

湧水

所在地・アクセス

愛知県岡崎市

水質データ

水温 16.8℃
硬度(mg/L) 4.7(軟水)
水素イオン濃度(pH) 5.9
電気伝導度(EC) 31.8
塩化物イオン(Cl 6.2
硝酸イオン(NO3 2.4
硫酸イオン(SO42- 1.0
重炭酸イオン(HCO3 3.1
ナトリウムイオン(Na+ 4.1
カリウムイオン(K+ 0.7
マグネシウムイオン(Mg2+ 0.8
カルシウムイオン(Ca2+ 0.5
二酸化ケイ素(SiO2 不明

八曽滝

読みがな:はっそたき。

「八曽滝」は、飛騨木曽川国定公園に指定された八曽自然休養林(はっそしぜんきゅうようりん)内に位置し、その水源は、上流約900mのシデコブシなどのある森林にかこまれた八曽湿地帯にあります。

ヒノキなどの雑木林を歩いていると、水しぶきをあげて落差18mの滝があらわれます。

池は江戸時代初期から農業用水に使われ、現在は農業用ため池になっています。

八曽滝の水および周囲の自然環境をまもるため、八曽キャンプ場の「入鹿森林保護組合(いるかしんりんほごくみあい)」、「ふれあいの森グループ」、「湿地の学校グループ」がボランティアとして保全活動をつづけています。

八曽滝

種類

河川

所在地・アクセス

愛知県犬山市

水質データ

水温 不明
硬度(mg/L) 不明
水素イオン濃度(pH) 不明
電気伝導度(EC) 不明
塩化物イオン(Cl 不明
硝酸イオン(NO3 不明
硫酸イオン(SO42- 不明
重炭酸イオン(HCO3 不明
ナトリウムイオン(Na+ 不明
カリウムイオン(K+ 不明
マグネシウムイオン(Mg2+ 不明
カルシウムイオン(Ca2+ 不明
二酸化ケイ素(SiO2 不明

愛知県の名水百選マップ

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