home
     

「水のソムリエ」は水の疑問を過去へ
水の自由を未来へ送るサイトです

新着順

一つの町に二つの水系【採水地の水】富士河口湖〜山梨県〜

  • 山梨県の形のシルエットと、河口湖畔から見た富士山とピンクのススキの原
  • 山梨県富士河口湖町は、富士五湖のうち四つを抱える富士山北麓の町。町の水道水源は、南の富士山から来る水と北の御坂山地から来る水に分かれ、バナジウムは富士山系で50µg/L以上、御坂山地系ではおおむね10µg/L以下と中身が違います。地下水学会誌の査読論文と町水道課の公表資料をもとに、ひとつの町にある二つの水系を整理しました。

雨水は何に使える?雨水タンクと利用のきほん

  • 雨水タンクとじょうろを並べた丸アイコン。雨水の使いみちの話
  • 国の定義では、雨水は「人の飲用以外の用途」に使う水です。全国の雨水利用施設は4,563施設、年間利用量1,278万立方メートル(2025年3月末)。2014年施行の「雨水の利用の推進に関する法律」のねらいは、水資源の有効利用と、下水道・河川への雨水の集中的な流出の抑制の2つです。公共施設の事例と、家庭で導入するときの見方を整理します。

山の湧き水で暮らす町【採水地の水】大町〜長野県〜

  • 長野県の形のシルエットと、山の上から見下ろした木崎湖と大町の町
  • 長野県大町市の上水道は四つの湧水を水源に、浄水方式は塩素消毒のみ。北アルプスという「大きな水がめ」の仕組み、高瀬川・鹿島川と堰の町、川の水が地下へ伏没して安曇野わさび田湧水群(昭和の名水百選・日量70万トン)として湧き出すつながり、宅配水の公表値を、大町市水道ビジョン・市立大町山岳博物館研究紀要・安曇野市・環境省の資料を出所に整理します。

データセンターはどの水を使う?上水・工業用水・再生水のちがい

  • サーバーラックと引き込み配管を並べた丸アイコン。データセンターがどの水を使うかの話
  • 上水・工業用水・再生水は、根拠となる法律も供給主体も別の仕組みです。工業用水道事業法の「工業」は製造業・電気供給業・ガス供給業・熱供給業を指し、情報通信の事業は入っていません。工業用水道は飲める水を作る仕組みでもありません。制度の側から、データセンターの水がどこに位置づけられるのかを確かめます。

年2,200mmの雨を森が蓄える【採水地の水】木曽〜長野県〜

  • 長野県の形のシルエットと、木曽・上松町の赤沢自然休養林に立ち並ぶ木曽ヒノキの森
  • 木曽川の源流域・長野県木曽町は、年降水量約2,200mm、森林率約93%の雨の多い谷。御嶽山の大きな湧水が新期溶岩流に沿って流れているという査読論文の報告、木曽谷の地質4区分、中山道の宿場と尾張藩の森林保護、木曽川源流の水木沢(平成の名水百選・日量8,000トン)、宅配水の公表水質を、長野県・環境省・木曽町・木祖村の資料と地下水学会誌の論文を出所に整理します。

データセンターは夏どれだけ冷やしにくくなる?冷却度日という見方

  • 温度計とサーバーラックを並べた丸アイコン。夏の気温とデータセンターの冷やしにくさの話
  • 冷却度日は「その日の平均気温が基準温度を何度上回ったか」を足し上げた指標です。当社の観測(基準18.3℃・5地点平均)では2026年8月の日平均が9.66、9月1〜8日が6.45。気象庁の平年値からの試算では6月〜9月に集中し、都市によって年間で5倍前後の差があります。ただし冷却度日と水使用の因果は、当社のどの章も観測していません。

標高980mの湖のふもとに眠る【採水地の水】山中湖〜山梨県〜

  • 山梨県の形のシルエットと、紅葉したカエデ越しに見える山中湖の青い湖面
  • 標高980mの堰止湖・山中湖を囲む山中湖村は、水道も宅配水も富士山の地下水。二度の溶岩流が形づくった湖、五つに分かれる帯水層、忍野八海の湧水の主要な水源が山中湖の水であるという査読論文の報告、村の水道と世界遺産の湖、宅配水の公表水質を、山梨県・山中湖村・環境省・観光協会の資料と地学雑誌の論文を出所に整理します。

井戸水は飲んでいい?水質検査の項目と頻度

  • コップと検査シートを並べた丸アイコン。井戸水の水質検査の話
  • 飲用の井戸は水道法の対象外で、管理の責任は使っている人にあります。国の「飲用井戸等衛生対策要領」が定める定期の水質検査は1年以内ごとに1回、項目は一般細菌・大腸菌・硝酸態窒素など11種類が基本。給水開始前の検査、異常時の臨時検査、汚染が判明したときの手順までを通知の原文で整理します。

花崗岩をくぐって透きとおる【採水地の水】北杜・白州〜山梨県〜

  • 山梨県の地図輪郭を重ねた採水地シリーズのアイキャッチ。背景は北杜市白州町の尾白川渓谷・千ヶ淵
  • 山梨県北杜市白州町は、甲斐駒ヶ岳の花崗岩の谷を流れる尾白川(名水百選)の里。環境省が「ミネラル類がごく微量、バランスよく溶け込んでいる」と記す水質、甲州街道・台ヶ原宿と酒蔵、同じ市の八ヶ岳南麓に湧く三分一湧水(日量約8,500トン)・大滝湧水(日量約22,000トン)、白州の天然水工場の企業公式情報を、環境省・北杜市・山梨県・観光協会の資料と査読論文を出所に整理します。

生成AIは1回で水を何mL使うのか——数字の出どころをたどる

  • 澄んだ水面と、目盛り付きの水のボトルと虫眼鏡のアイコン
  • 「生成AIに1回質問するたびにペットボトル1本」という説明の出どころは、arXiv:2304.03271(Communications of the ACM 採録)の1本の論文です。最新の第5版は「中くらいの長さの応答およそ10〜50回分で500mLボトル1本」と書いています。取水量と消費量の違い、スコープ1と2の違いを含めて、数字に付いている条件を原典からたどります。