天然水とミネラルウォーターの違いを徹底解説!選び方のポイントをご紹介
私たちの生活に欠かせない「水」。
しかし一概に「水」と言っても、天然水やミネラルウォーターなど様々な種類があります。天然水とミネラルウォーター、両者の違いについては知っていますか?
実は自分の体質や使用用途などに合わせて、天然水とミネラルウォーターを使い分けることがすすめられます。
この記事では、天然水とミネラルウォーターそれぞれの定義や違い、注意点を踏まえたうえで、どちらを選ぶべきかのポイントもご紹介します。
目次
天然水の定義

天然水とは、特定の水源から採水された地下水(自然の地層や岩盤を通じて湧き出た水や、地下水を汲み上げた水)を原水とする水のことを指します。
日本では、農林水産省の「ミネラルウォーター類(容器入り飲用水)の品質表示ガイドライン」により、ボトル入りの水は「ナチュラルウォーター」「ナチュラルミネラルウォーター」「ミネラルウォーター」「ボトルドウォーター」の4つに分類されています。このうち一般に「天然水」と呼ばれるのは、沈殿・ろ過・加熱殺菌以外の処理を行っていない「ナチュラルウォーター」と「ナチュラルミネラルウォーター」です(農林水産省「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」の分類に基づく)。
ミネラル調整などの人工的な処理を行わないため、天然水は自然の恩恵をそのまま受け取る形となり、その風味や成分は採水地ごとに異なってきます。地域ならではの個性的な味わいを楽しめることが天然水の1つの魅力でしょう。当サイトでは名水百選に選ばれた各地の採水地も紹介しています(例:富士山麓に湧き出た【静岡県の名水】5カ所をご紹介)。
天然水に含まれる成分
天然水に含まれる主な成分を以下の表にまとめました。
| 成分名 | 種類 |
|---|---|
| ミネラル | ・カルシウム ・マグネシウム ・カリウム ・ナトリウム など |
| 微量元素 | ・鉄 ・亜鉛 ・銅 ・マンガン など |
| 炭酸水素イオン | HCO₃⁻(炭酸水素イオン) |
| 二酸化炭素 | 一部の天然水には、天然の二酸化炭素が含まれる場合がある |
| その他の成分 | ・シリカ ・硫酸塩 ・フッ化物 など |
ミネラル
天然水の主成分であるミネラルには、カルシウムやマグネシウム、カリウム、ナトリウムなどがあります。
ミネラルは人体にとって必要不可欠であり、骨や歯の形成、筋肉の収縮、神経の伝達などに関わる栄養素です。
また、カルシウムとマグネシウムの含有量によって、天然水が「硬水」または「軟水」に分類されます。水の硬度は地域によっても異なります(関連記事:浄水型ウォーターサーバーの硬度は地域の水道水で決まる)。
微量元素
天然水には、鉄、亜鉛、銅、マンガンなどの微量元素も含まれていることがあります。
これらの元素もミネラルと同様に、人体に必要な栄養素です。例えば、鉄は赤血球の生成に、亜鉛は免疫機能の維持に関わるとされています。
炭酸水素イオン
天然水には炭酸水素イオン(HCO₃⁻)が含まれていることがあります。
炭酸水素イオン(HCO₃⁻)は水の味わいをまろやかにするといわれ、天然水の風味に影響を与える成分の一つです。
二酸化炭素
一部の天然水には、天然の状態で二酸化炭素が溶け込んでいる場合があります。
二酸化炭素が含まれていると、微炭酸の爽やかな風味が生まれることがあり、炭酸水として楽しめます。
その他の成分
天然水にはその他にも、シリカや硫酸塩、フッ化物など、地域によっては特定の成分が含まれていることがあります。
採水地ごとの成分の個性が、天然水それぞれの味わいや魅力につながっています。
ミネラルウォーターの定義

ミネラルウォーターとは、農林水産省のガイドライン上は「ナチュラルミネラルウォーターを原水として、品質を安定させる目的でミネラルの調整や複数の水源から採水した水のブレンドなどを行った水」を指します(農林水産省「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」の分類に基づく)。
つまり、原水はどちらも自然由来の地下水ですが、天然水が「採水地の水をほぼそのまま」であるのに対し、ミネラルウォーターは「人の手で成分や品質を調整した水」という違いがあります。
ミネラルウォーターには通常、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムなどのミネラル成分が含まれており、カルシウムとマグネシウムの量から計算される硬度に応じて「軟水」や「硬水」に分かれます。
なお、地下水以外の水(水道水など)を原水とするものや、ミネラル調整以外の処理を行ったものは「ボトルドウォーター」に分類されます。日本国内で販売されるボトル入りの水は、いずれも食品衛生法に基づく殺菌・除菌などの基準を満たして製造されています。
天然水とミネラルウォーターの違い

天然水とミネラルウォーターは、どちらも自然から採取された地下水を原水とし、ミネラル成分が含まれていますが、その定義や処理方法に違いがあります。
定義の違い
天然水: 特定の水源から採水された地下水を原水とし、沈殿・ろ過・加熱殺菌以外の処理を行っていない水(ナチュラルウォーター/ナチュラルミネラルウォーター)を指します。採水地の水質がそのまま製品の個性になります。
ミネラルウォーター: ナチュラルミネラルウォーターを原水とし、ミネラル分の調整や複数水源のブレンドなどを行った水です。品質を安定させるための加工が行われているため、製品ごとの成分バランスが管理されています。
処理方法の違い
天然水: 処理は沈殿・ろ過・加熱殺菌までに限られます。ミネラル調整などの化学的な処理は行わず、採水地の水の成分をそのまま生かした状態で提供されます。
ミネラルウォーター: 上記の処理に加えて、ミネラル分の調整やブレンド、オゾン殺菌・紫外線殺菌などが行われることがあります。これにより品質が安定し、製品ごとの味や成分のばらつきが抑えられます。
成分の違い
天然水: 採水地の地質や環境により、ミネラル成分の含有量や種類が異なります。特に、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分の量は、採水地や環境によって大きく左右されます。
ミネラルウォーター: 成分の量は製品ごとに異なりますが、ミネラル成分を調整しているため成分表示どおりのバランスが保たれやすいのが特徴です。ミネラルの豊富さを訴求する商品では、硬度の高い硬水として販売されるものも見られます。
硬度が高いミネラルウォーター(硬水)の注意点
カルシウムとマグネシウムなどが多く含まれている硬度が高い水(硬水)の場合には、以下のような影響が生じる可能性があります。これは天然水・ミネラルウォーターの区分にかかわらず、硬度によって起こり得る点に注意してください。
消化不良や下痢を引き起こすことがある

カルシウムやマグネシウムが多く含まれている場合、体質によっては消化器系に負担がかかることがあります。
特に、硬水に慣れていない人や胃腸が弱い人は、硬水を飲むとお腹がゆるくなることがあるといわれています。
特定の健康状態への影響
腎機能に不安がある方や食事制限中の方は、ミネラルの摂取量に注意が必要な場合があります。
硬水を日常的に多く飲む場合のミネラル摂取量が気になる方は、かかりつけの医師に相談したうえで選ぶと安心です。
料理や飲み物への影響

硬水は料理や飲み物の味に影響を与えることもあります。硬水でコーヒーやお茶を淹れると、ミネラル成分が抽出に影響を及ぼし、味が苦くなったり、風味が変わることがあります。
また、硬水を使って米を炊くと、米が硬く仕上がるなどといった可能性もあります。和食や炊飯には軟水のほうが向いているといわれています。
天然水とミネラルウォーターの選び方のポイント
ここまでの内容を踏まえて、選び方のポイントを用途別に整理します。
- 採水地ごとの味わいを楽しみたい方:天然水がおすすめ。産地による個性の違いを飲み比べる楽しみがあります。
- いつも同じ味・成分バランスがよい方:ミネラルウォーターが向いています。成分が調整されているため製品ごとの品質が安定しています。
- 料理・お茶・赤ちゃんのミルクに使う方:区分よりも「硬度」を確認しましょう。硬度の低い軟水が向いているとされています(関連記事:妊娠中の飲み物は何がいい?妊婦さんにおすすめの「水」をご紹介)。
市販のボトル入りの水を試す場合は、ラベルの品名(ナチュラルミネラルウォーター/ミネラルウォーターなど)と硬度の表示を確認するのが確実です。Amazon.co.jpで天然水・ミネラルウォーターを探す
天然水を自宅で手軽に楽しむなら
採水地ごとの天然水を日常的に楽しみたい場合は、天然水の宅配ウォーターサーバーという選択肢もあります。当サイトのA8提携先では、富士山・京都丹波・大分日田の3つの採水地の天然水を扱うオーケンウォーターが該当します。
オーケンウォーター
初期費用・サーバーレンタル料・送料すべて0円、天然水12L×2本で月3,950円(税込)。採水地3種(富士山・京都丹波・大分日田)の硬度を公式に明示している宅配水です(公式サイト記載・2026年8月調査。料金・条件は変更の場合があります)
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結局どっちがいい?
結論を言うと、天然水とミネラルウォーターのどちらが良いかは、個人の好みや使用目的によって異なってきます。
採水地そのままの水を選びたい方には天然水が向いています。ただし、天然水は地域や環境ごとに味わいが変わるため、好みに合わない場合も考えられます。
一方で、ミネラルウォーターは成分が調整されているため、味や品質が安定しやすく、好みに左右されづらいです。
ただし、どちらの場合も、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが多い硬水は、体質や用途によっては合わないことがあるため、硬度の確認が大切です。
そして、料理や赤ちゃんのミルク、加湿器など、硬度の高い水の使用が適さない用途もあります。
最終的には、自分の体質や好み、目的に応じて使い分けることが大切です。ぜひ、自分にあった水をお探しください。