ウイスキーの水割りに合う水とは
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ウイスキーの水割りは、グラスの中身の大半が「水」になる飲み方です。だからこそ「どんな水で割るのがよいのか」が気になるところですが、憶測で語られることも多いテーマでもあります。この記事では、サントリー公式サイトのウイスキー入門ページに掲載されている水割りの作り方を一次出所として、手順と比率を整理したうえで、「合う水」をどう考えればよいかを、確かめられる事実の範囲でまとめます。
はじめにお伝えします。20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。妊娠中や授乳期の飲酒はやめましょう。お酒を楽しむ場合も、体調に合わせて適量を心がけてください。
結論:サントリー公式の比率は「ウイスキー1:天然水2〜2.5」
先に結論です。サントリーのウイスキー入門ページでは、水割りについて「おいしい水割の基本的な割り合いと言われているのは、ウイスキー1に対してミネラルウオーター2~2.5」と説明されています。そして手順の中では、加える水を「天然水(ウイスキー1:天然水2~2.5)」と表現しています(サントリー公式サイト・2026年8月調査)。
つまり、「合う水」を考える出発点は、メーカー自身が水割りの標準として天然水を挙げているという事実です。サントリーの「サントリー天然水」は公式FAQで軟水と明記されているため、「水割りにはまず軟水の天然水から」というのが、一次出所から素直に導ける整理になります。硬度が味に与える影響については後述しますが、本記事では一次出所に記載のない味の変化を断定しません。
サントリー公式の水割りの作り方
手順は5つ:氷・ウイスキー・混ぜる・水・軽く混ぜる
サントリーのウイスキー入門ページに掲載されている水割りの手順は、次の5つです(サントリー公式サイト・2026年8月調査)。
- ・【手順1】「グラスに氷を一杯に入れて冷やします」
- ・【手順2】「ウイスキーを適量注ぎます」
- ・【手順3】「マドラーなどでしっかりとまぜ、ウイスキーを冷やします」
- ・【手順4】「減った氷を足し、天然水(ウイスキー1:天然水2~2.5)を加えます」
- ・【手順5】「マドラーで軽くまぜます」
注目したいのは、水を注ぐ前に「ウイスキーと氷だけでしっかり混ぜて冷やす」工程が入っている点と、水を加えた後は「軽く」混ぜるだけ、と混ぜ方の強さが使い分けられている点です。水割りは「ウイスキーに水を注ぐだけ」の飲み方に見えて、公式の手順では冷やす工程と混ぜ方に段取りがあります。

比率「1:2〜2.5」の考え方
比率については、前掲のとおり「おいしい水割の基本的な割り合いと言われているのは、ウイスキー1に対してミネラルウオーター2~2.5」と紹介されています。2〜2.5と幅があるのは、そこが好みの調整しろだからと考えると分かりやすいでしょう。まず1:2.5で薄めに作り、物足りなければ次の一杯で1:2に近づける、という試し方なら、自分の適量を守りながら好みの濃さを探れます。
分量の目安を早見表で確認する
比率だけでは注ぐ量がつかみにくいので、公式の「ウイスキー1:天然水2〜2.5」から単純計算した目安を表1にまとめます。サントリーが分量そのものを示しているわけではありません。
| ウイスキーの量 | 加える水の量(2〜2.5倍) | できあがりの量 |
|---|---|---|
| 20mL | 40〜50mL | 60〜70mL |
| 30mL | 60〜75mL | 90〜105mL |
| 40mL | 80〜100mL | 120〜140mL |
| 60mL | 120〜150mL | 180〜210mL |
表1のとおり、ウイスキー30mLなら加える水は60〜75mL。グラスの中身のおよそ3分の2が水という計算になります。なお時間とともに氷が溶けて水が加わるため、飲み進めるほど実際の比率は薄いほうへ動いていきます。
また同じページには、水割りという飲み方について「水がウイスキーの個性をやわらかく包むので、食事と愉しむウイスキーの飲み方としても知られています」という説明もあります(サントリー公式サイト・2026年8月調査)。グラスの3分の2以上を占める水が、味わいの方向を決める大事な材料として扱われていることが読み取れます。

「合う水」をどう考えるか:事実と通説を分ける
事実:メーカーは天然水(軟水)を使っている
「水割りに合う水」を考えるうえで、いちばん確かな手がかりは、公式の手順が加える水を「天然水」と書いていることです。そしてサントリーの公式FAQには「『サントリー天然水』は軟水ですが、硬度は、採水地(南アルプス・北アルプス・奥大山・阿蘇)により異なります。南アルプス:約30mg/L 北アルプス:約10mg/L 奥大山:約20mg/L 阿蘇:約80mg/L」と記載されています(サントリーお客様センター公式FAQ・2026年8月調査)。
| 採水地 | 硬度(公式FAQ記載) |
|---|---|
| 南アルプス | 約30mg/L |
| 北アルプス | 約10mg/L |
| 奥大山 | 約20mg/L |
| 阿蘇 | 約80mg/L |
つまり、ウイスキーメーカー自身が水割りの標準として使っている水は、硬度約10〜80mg/Lの軟水だ、というところまでが確かめられる事実です。
硬度の基礎:軟水・硬水はカルシウムとマグネシウムの量
硬度とは、水に含まれるカルシウムとマグネシウムの量を表す指標です。日本の水道水の水質基準では「カルシウム、マグネシウム等(硬度)300mg/L以下」という基準値が定められており、水質管理目標設定項目では「カルシウム、マグネシウム等(硬度)10mg/L以上100mg/L以下」という目標値も示されています(環境省「水質基準項目と基準値」・2026年8月調査)。硬度の数値が低い水を軟水、高い水を硬水と呼びます。基礎から知りたい方は軟水と硬水の違いの記事をご覧ください。

断定しないこと:硬水で割ると味がどうなるか
ここで正直にお伝えします。「硬水で割ると味がこう変わる」という説明は、今回参照したサントリーの一次出所には書かれていません。そのため本記事では、硬水での味の変化を断定しません。ウイスキーと水の組み合わせについては、同じ軟水系で合わせる考え方が紹介されることが多い、という一般的な傾向があるにとどめておきます。
むしろ実践的なのは、「使う水の硬度をラベルで確かめる」習慣です。市販のミネラルウォーターにはたいてい硬度や「軟水」「硬水」の表示があります。まず公式の手順どおり軟水の天然水で作り、興味があれば硬度の違う水で作り比べて自分の好みを確かめる——確かめられる事実に足場を置いた、いちばん堅実な「合う水」の探し方です。コーヒーや紅茶と水の関係を整理した飲み物と水の記事でも、同じ「硬度をラベルで確かめる」アプローチを紹介しています。

氷も「水」でできている:もう一つの見落としがちな要素
水割りの材料は、ウイスキーと水だけではありません。手順1で「グラスに氷を一杯に入れて冷やします」とあるとおり、氷はグラスの中で最初から最後まで存在し続け、溶けながら水割りの一部になっていきます。割り水の硬度にこだわるなら、氷がどんな水から作られているかも同じ「水選び」の一部です。
家庭の冷凍庫で作った氷が白く濁る理由や、透明な氷との違いについては、氷が白くなる理由を解説した記事で詳しく整理しています。水割りの仕上がりを丁寧に考えたい方は、割り水とあわせて氷の水にも目を向けてみてください。
水割り用の水を日常に用意する選択肢
水割りを楽しむ習慣がある場合、割り水と氷用の水をどう確保するかは意外と現実的な問題です。選択肢は大きく3つあります。
- ・市販の軟水のミネラルウォーターを買い置きする(ラベルで硬度を確かめられる)
- ・浄水器の水を使う(日常の手間が少ない)
- ・硬度が公表されている宅配水・ウォーターサーバーを使う(買い出しと残量管理をサービスに任せられる)
どの選択肢でも共通して大切なのは、使う水の硬度を公式情報で確かめられることです。国内の宅配水の硬度がどう公表されているかは、宅配水の硬度を一覧で整理した記事でまとめているので、軟水を日常的に使いたい方は参考にしてください。
水割りに使う水についてよくある疑問
水道水で割ってはいけないのですか
今回参照したサントリーのページに、水道水について述べた記載はありません。手順で挙げられている水が「天然水」である、というのが確かめられる事実です。日本の水道水は水質基準にもとづいて管理されており、硬度についても「カルシウム、マグネシウム等(硬度)300mg/L以下」という基準値があります(環境省「水質基準項目と基準値」・2026年8月調査)。使う水を選べる場面では、公式の手順どおり軟水の天然水から試すのが素直です。
比率は1:2と1:2.5のどちらがよいですか
サントリーのページは「2~2.5」と幅を持たせて紹介しており、どちらがよいという記載はありません。幅のある部分は好みの調整しろと考え、まず薄めの1:2.5から試して、物足りなければ次の一杯で1:2に近づける進め方であれば、自分の適量の範囲で好みを探れます。
硬度が高い水で割ってはいけないのですか
「いけない」と書ける根拠は、今回参照した一次出所にはありません。硬水で割ったときに味がどう変わるかについても記載がないため、本記事では断定しません。飲み物と水の組み合わせでは、同じ軟水系で合わせる考え方が紹介されることが多い、という一般論にとどめます。
氷は水道水で作ったものでよいですか
氷に使う水についても、サントリーの水割りのページに記載はありません。ただ、手順1で「グラスに氷を一杯に入れて冷やします」とあるとおり氷は最初から入っており、溶けた分は水割りの一部になります。割り水の硬度を気にするのであれば、氷の水も同じ基準で選ぶと考え方が一貫します。
まとめ
ウイスキーの水割りに合う水について、一次出所から確かめられたことを整理します。
- ・サントリー公式の手順は5つ。氷とウイスキーをしっかり混ぜて冷やしてから、「天然水(ウイスキー1:天然水2~2.5)」を加えて軽く混ぜる
- ・基本の比率は「ウイスキー1に対してミネラルウオーター2~2.5」と紹介されている
- ・メーカーが使う「サントリー天然水」は軟水で、硬度は採水地により約10〜80mg/L(公式FAQ)
- ・硬水で割った場合の味の変化は一次出所に記載がないため、本記事では断定しない。硬度表示を確かめながら好みを探るのが堅実
- ・氷も水でできている。氷の水質・透明度は別記事で深掘り
サントリーの該当ページには「ストップ!20歳未満飲酒・飲酒運転。妊娠中や授乳期の飲酒はやめましょう」という注意表記があります。本記事でも重ねてお伝えします。20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。妊娠中や授乳期の飲酒はやめましょう。お酒はあくまで適量の範囲で、食事とともにゆっくり楽しむものとしてお付き合いください。
水割り用の軟水を用意する
公式の手順どおり天然水で水割りを作ってみたい方向けに、Amazonで購入できるサントリー天然水を紹介します。
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硬度約30mg/Lの軟水。公式FAQで「『サントリー天然水』は軟水」と明記されており、南アルプス採水の硬度は約30mg/Lとされています(サントリーお客様センター公式FAQ・2026年8月調査)
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出典
- ・サントリー「水割り ウイスキーのおいしい飲み方(ウイスキー入門)」(suntory.co.jp・2026年8月調査):水割りの手順5つ・比率1:2〜2.5・注意表記の記載
- ・サントリーお客様センター「『サントリー天然水』の硬度を教えてください。」(suntory.co.jp・2026年8月調査):軟水・採水地別硬度の記載
- ・環境省「水質基準項目と基準値(52項目)」(env.go.jp・2026年8月調査):硬度の基準値・目標値の記載
本記事の記載は2026年8月時点の調査にもとづきます。各社・各機関の掲載内容や商品の仕様・価格は変わる場合があるため、最新の情報は各公式ページ・販売ページでご確認ください。