ボトルから注がれる水(浄水型と宅配水の比較記事アイキャッチ)

浄水型と宅配水はどっちが得?損益分岐点を実額で計算

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ウォーターサーバー選びで最初に迷うのが「浄水型と宅配水のどちらが得か」です。浄水型は月額固定の使い放題で水量による変動がなく、宅配水はボトル本数で月額が変動します。

この記事では、月の使用量を変数にした損益分岐点の計算式と、月24L基準の実額(各社公式サイト記載・2026年8月調査)で、どちらが得かの分かれ目を整理します。

結論:月24Lを毎月使うなら浄水型が安くなりやすい

宅配水5社のうち24L基準で最も安いオーケンウォーターは月3,950円(公式サイト記載・2026年8月調査)です。一方、浄水型は使い放題でしずくりあ Skittoが月2,640円、クリクラ feelfree putioが月3,140円、every freciousが月3,300円(各社公式サイト記載・2026年8月調査)と、当記事で比較した宅配水5社の最安値を下回ります。

ただし、しずくりあとputioの安さには実質5年の契約拘束が伴う点に注意が必要です。1年未満で解約した場合、しずくりあは55,000円(税込)、putioは35,000円(不課税)の費用が発生します(いずれも段階制で、4〜5年未満の解約でしずくりあ11,000円・putio5,000円まで逓減)。

なお提供エリアにも条件があり、クリクラ feelfree putioは沖縄・離島が、しずくりあは一部離島が提供対象外です(A8プログラム情報・2026年8月確認)

逆に宅配水が安くなる余地は2つあります。第一に、使用量が少なく配送スキップを活用できる場合(詳細は計算値とともに後述。目安は月12L以下)。第二に、比較対象の浄水型がウォータースタンド アイコン(月4,400円)のように月額の高い機種である場合です。分岐点の一覧は表3にまとめました。

比較の前提条件

本記事の料金はすべて税込で、2026年8月時点の各社公式サイト記載にもとづきます。宅配水は2人世帯の目安である月24L(12Lボトル2本相当)で揃え、浄水型は使い放題の定額(水道代は別途)です。公式サイトに記載のない項目は「公式サイトに記載なし」と書き、推測で埋めません。

また、損益分岐点など編集部が算出した数値はすべて「計算値」と明示し、計算式を本文に示します。なお各社の電気代は算定条件が不統一のため、損益分岐の計算には含めず参考値としてのみ扱います(理由は後述)。

料金の仕組み:浄水型は固定、宅配水は本数で変動

浄水型5社:月額は固定(表1)

浄水型は水道水を本体のフィルターで浄水する方式のため、どれだけ使っても月額は変わりません。表1のとおり、月額の安さと契約条件はトレードオフの関係にあります。

サービス名月額(税込)最低利用期間解約金(1年未満)
しずくりあ Skitto2,640円公式サイトに記載なし(無期限契約)55,000円(税込・段階制で4〜5年未満11,000円まで逓減)
クリクラ feelfree putio3,140円(レンタル2,680円+サポート460円)60ヶ月(実質5年)35,000円(不課税・段階制で4〜5年未満5,000円まで逓減)
every frecious(tall)3,300円36ヶ月40,000円(不課税・3年未満)
ハミングウォーター(flows)3,300円(別途初回出荷手数料2,200円)24ヶ月16,500円(税込)
ウォータースタンド(アイコン)4,400円なし0円
表1:浄水型5社の月額と契約条件。各社公式サイト記載(2026年8月調査)
月の使用量と月額の関係。宅配水は注文本数で階段状に増え、浄水型は定額で一定
図1:月の使用量と月額の関係(宅配水=12L×2本単位で増加/浄水型=定額)。各社公式サイト記載の数値をもとに編集部作成(2026年8月)

宅配水5社:ボトル単価×本数+固定費(表2)

宅配水の月額は「ボトル1本あたり価格×注文本数+レンタル料などの月額固定費」で決まります。表2は月24L基準の内訳です。

サービス名月額(24L基準・税込)内訳
オーケンウォーター3,950円1,975円/本(12L)×2本+レンタル料0円・送料0円(北海道は追加送料あり)
コスモウォーター4,104円2,052円/本(12L)×2本+レンタル料0円
プレミアムウォーター4,190円12L×2本セット4,190円+レンタル料0円(1本単位の注文不可・別途初回登録事務手数料3,300円)
アクアクララ4,340円1,620円/本(12L)×2本+あんしんサポート料1,100円
フレシャス(dewo ii)5,542円7.2L×4パック(1箱28.8L)4,992円+レンタル料550円 ※24L丁度の注文不可のため28.8L換算(前提条件への適用計算)
表2:宅配水5社の月24L基準の月額と内訳。各社公式サイト記載(2026年8月調査)

損益分岐点の計算式と実例

計算式

宅配水の月額は「ボトル1本あたり価格×月の注文本数+月額固定費」です。これが浄水型の定額と等しくなる本数が損益分岐点で、次の式で求められます。

損益分岐点(本数)=(浄水型の月額 − 宅配水の月額固定費)÷ ボトル1本あたり価格。月の注文本数がこれより少なければ宅配水が安く、多ければ浄水型が安くなります。

24L基準の実例(表3)

宅配水で最も安いオーケンウォーター(1,975円/本・月額固定費0円)を例に計算します。しずくりあ(月2,640円)との分岐点は2,640円÷1,975円≒約1.34本、12L換算で約16Lです(計算値)。つまり月16Lを超えて使うならしずくりあの定額が安く、それ未満ならオーケンウォーターの方が安い計算になります。

同様の計算をコスモウォーター(2,052円/本)で行うと、しずくりあとの分岐点は2,640円÷2,052円≒約1.29本・約15L(計算値)です。月額固定費がある社では固定費を差し引いてから割ります。例えばアクアクララ(1,620円/本+サポート料1,100円)とevery frecious(月3,300円)の分岐点は(3,300円−1,100円)÷1,620円≒約1.36本・約16Lです(計算値)。

なおプレミアムウォーターは1本単位の注文ができないため、セット(24L・4,190円)単位で比較する必要があります。

比較する浄水型(月額)分岐点の本数(計算値)12L換算の水量(計算値)月24L使う場合に安い方式
しずくりあ Skitto(2,640円)約1.34本約16L浄水型
クリクラ feelfree putio(3,140円)約1.59本約19L浄水型
every frecious(3,300円)約1.67本約20L浄水型
ハミングウォーター(3,300円)約1.67本約20L浄水型
ウォータースタンド アイコン(4,400円)約2.23本約27L宅配水(オーケンウォーター3,950円)
表3:オーケンウォーターの単価(1,975円/本・月額固定費0円)を用いた損益分岐点。分岐点は編集部の計算値で、もとの単価・月額は各社公式サイト記載(2026年8月調査)

最低注文量(ノルマ)による現実補正

表3の分岐点には現実の制約が1つあります。オーケンウォーターは利用規約上、1ヶ月に最低1セット(12L×2本)の定期購入が必要(公式サイト記載・2026年8月調査)なため、分岐点(約1.34〜1.67本)を下回る本数の注文はそもそもできません。毎月配送を受ける前提では、月額はしずくりあ・putio・every freciousのいずれも宅配水5社で最安の3,950円を下回ります。

一方で、オーケンウォーターの配送休止は最長2ヶ月まで無料のため、2ヶ月に1セットの運用にすれば月あたり1,975円(計算値:3,950円÷2)となり、浄水型5社で最安のしずくりあ2,640円を下回ります。月12L以下(24L÷2ヶ月)の少量利用なら、スキップ活用で宅配水が安くなる余地があります。

使用量以外の判断軸

手間と水の種類

宅配水はボトルの受け取り・本体への設置が前提となる方式で、水は各社の天然水やRO水です(オーケンウォーターは天然水で、代表値の硬度は富士山50mg/L(公式サイト記載・2026年8月調査))。

浄水型は水道水を本体で浄水する方式のためボトルの受け取り・交換がなく、putioは水道水補充型、ウォータースタンドは水道直結型です。水そのものの産地・種類にこだわるなら宅配水、補充や交換の手間を減らしたいなら浄水型という対比になります。

最低注文量と配送スキップの条件(表4)

宅配水を検討する場合は、月額だけでなく最低注文量と配送休止の条件も確認が必要です。各社の公式記載を表4にまとめました。

サービス名最低注文量(ノルマ)配送休止・スキップの条件
オーケンウォーター1セット(12L×2本)/回。月に最低1セットの定期購入休止は最長2ヶ月まで無料。超過は880円(税込)/月・1台
コスモウォーター12L×2本/回から。周期は7・14・21・28日から選択2ヶ月以上連続停止で880円(税込)/月・1台(周期最大3週間の商品は1ヶ月以上で発生)
プレミアムウォーター1配送1セット(12L×2本)から。1本単位の注文不可59日以内の休止は無料。60日経過で880円(税込)、90日経過でさらに880円、120日経過で強制解約
アクアクララ注文ノルマなし(公式FAQ明記)。1回の最低配達本数は12Lボトル2本以上休止制度なし(公式FAQ明記)。1ヶ月以上未使用のサーバーは再開時に有償メンテナンスが必要
フレシャスノルマなし(公式FAQ明記)。配送単位は1箱(7.2L×4パック等・機種による)スキップ可。2ヶ月連続の中断で翌月以降1,100円(税込)/月
表4:宅配水5社の最低注文量と配送休止条件。各社公式サイト記載(2026年8月調査)

電気代は参考値として扱う(条件が不統一のため)

各社が公表する電気代は、エコモード使用の有無・想定使用量・電力単価(27〜29.8円/kWh)といった算定条件が社ごとに異なり、横並びの比較ができません。そのため本記事の損益分岐の計算には含めていません。

参考値として挙げると、every freciousは月401円〜(SLEEP/ECO機能使用時の下限値)、オーケンウォーターは474円(エコモード1日2回使用時)、しずくりあは675円(エコモード時)、ハミングウォーターは約711円(29.80円/kWh・エコモード1日2回等の条件付き)(各社公式サイト記載・2026年8月調査)で、putioの電気代は公式サイトに記載なしです。電気代を含めて比較する場合は、この条件不統一を必ず前提として扱ってください。

タイプ別の結論

月16〜20L以上を安定して使う人:浄水型

表3の分岐点(約16〜20L・計算値)を超える使用量なら、月額固定の浄水型が有利です。浄水型5社で月額最安はしずくりあ Skitto(2,640円)ですが、実質5年の契約拘束があり、1年未満の解約では55,000円(税込・4〜5年未満11,000円までの段階制)が発生します。

putio(3,140円)も同様に実質5年契約で、1年未満の解約は35,000円(不課税・4〜5年未満5,000円までの段階制)です。長期利用の見通しが立たない場合は、最低利用期間36ヶ月のevery frecious(3,300円)も含め、契約期間と月額のバランスで選んでください。

しずくりあ Skitto(スキット)
月額2,640円(税込)の定額使い放題(浄水型)で、フィルター交換は無料。夏の1年半額キャンペーン対象(対象期間中は月額1,320円税込)(公式サイト記載・2026年8月2日時点。キャンペーンは終了・変更の場合があります)
※実質5年の契約拘束があり、1年未満の解約は返却手数料55,000円(税込)から段階制です。一部離島は提供対象外です
しずくりあ 公式サイトで料金を見る

クリクラ feelfree putio(プティオ)
月額3,140円(税込)の定額使い放題(浄水型)。フィルター半年ごと交換とサーバー本体の年1回まるごと交換込み、月額3ヶ月半額キャンペーン対象(公式サイト記載・2026年8月2日時点。キャンペーンは終了・変更の場合があります)
※実質5年契約で、1年未満の解約は35,000円(不課税)から段階制の違約金があります。沖縄・離島は提供対象外です
クリクラ feelfree putio 公式サイトで料金を見る

every frecious(エブリィフレシャス)
初期費用0円・月額3,300円(税込)の定額使い放題(浄水型)。新規申込は2ヶ月無料、他社からの乗り換えは最大16,500円キャッシュバック(公式サイト記載・2026年8月2日時点。キャンペーンは終了・変更の場合があります)
every frecious 公式サイトで料金を見る

使用量が少ない人・天然水を選びたい人:宅配水

使用量が月12L以下に収まる場合は、配送スキップ(最長2ヶ月無料)を活用すれば月あたり1,975円(計算値:3,950円÷2)となり、宅配水の方が安くなる余地があります。

また水道水由来ではなく天然水を使いたい場合も宅配水が選択肢です。24L基準で宅配水5社中最安のオーケンウォーターは、レンタル料・送料0円で月3,950円(公式サイト記載・2026年8月調査)です。

オーケンウォーター
初期費用・サーバーレンタル料・送料すべて0円、天然水12L×2本で月3,950円(税込)。採水地3種の硬度を公式に明示している宅配水です(公式サイト記載・2026年8月調査)
オーケンウォーター公式サイトで料金を見る

まとめ

浄水型は月額固定、宅配水は「ボトル単価×本数+固定費」の変動制です。損益分岐点は「(浄水型の月額−宅配水の固定費)÷ボトル単価」で計算でき、24L基準の実額では分岐点は約16〜20L(計算値)でした。

月の使用量がこれを超えるなら浄水型、月12L以下でスキップを活用できるなら宅配水、というのが本記事の判断ロジックです。あわせて、最低注文量・配送休止条件(表4)と解約金(表1)を契約前に確認してください。